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税務経営情報 Vol.241

~ 応 援 !! ~

 「応援」とは、国語辞典を調べると①力を貸して助けること、またその助け。また②競技・試合などで、声援や拍手を送って選手やチームを励ますこととなっています。②の方は、例えば「なでしこジャパン」を応援するとか好きな球団を応援するときによく使いますね。もっぱら試合などをしている選手を外から「がんばれー!」とかいって応援して選手を後押ししています。これに対して①の方は、自分で力を出して助けることとありますが、例えば喧嘩をしている友人に助っ人に行くようなものなのでしょうか。このように応援には、自分が第三者となって今何かを行っている方々に自分はその中には入らないで間接的に応援するという意味と、自分もその中に入り込み直接的に応援する意味の二つがあることを実感しました。
 なぜそんなことを思ったかというと、息子が今年になって学校のサッカークラブに入部したのですが、先日地域のクラブチームと4年生だけの公式戦(新人戦みたいなもの)がありその応援に行ったからです。二日間あったのですが、一日目は仕事のため応援に行けず、二日目に1人で応援に行くことになりました。
 私自身サッカーはまったくのど素人で、せいぜい学生の時に体育の授業でしたぐらいでした。子供のころは、サッカーより野球をしている人口が多かったし、また華やかなイメージが野球の方にはあります。それに比べて私のサッカーのイメージは、中学時代のサッカー部のイメージがいまだにあります。サッカー部は当時やんちゃな子たち(いわゆるヤンキー)の集まりで、クラブ活動をするより喧嘩をしている方が多いのではなかったでしょうか。また体育でする時も私の体の体型からか、必然的にゴールキーパーという大役を任されることになり、ゴール前では必ずボールを蹴らずにキーパーが蹴られるという今のサッカーとは大違いだったので、サッカーにはそういうイメージがありました。
 もちろん息子にも、本当ならサッカーよりも野球をしてもらいたかったのですが学校のクラブには野球部はなく、あとは吹奏楽や英語クラブのいわゆる文科系しかなかったので、どうせ入るなら体を動かす体育系ということになり、サッカー部となりました。小学校4年生にもなると、習い事でサッカーをしている子が多かったりするのでそこそこ上手な子が多い中、息子は全くの初めてで、ましてや私がサッカーより野球が好きなこともあり普段から遊ぶにしてもバットやグローブで遊んでいたのでサッカーとは縁が遠いものでした。
 そんな息子がサッカー部に入って、毎朝いつもより早起きをして早朝練習に楽しんで参加しているのを見ていて、そしてその初試合だと聞くと応援せずにはいられません。ましてや出場するかも知れないと聞けば、楽しみが増えますよね。
 そして試合の当日、私は思い出のゴールの後ろから、ゲームを眺めていました。試合が始まりましたが、前半はベンチスタートです。しかし彼は声を出してみんなを応援しているではありませんか、ちょっと意外な一面を見た感じでした。そして後半戦にとうとう彼が出場してボールを追いかけて一生懸命走っているではありませんか。ボールが右に行ったら右に走り、ボールが左に行ったら左に走り、前に行ったら前に行きボールの行くとこ行くところに走っていくものだから、すぐに体力がなくなりペースダウンとなりそして交代させられました(苦笑)。
 ゲームを見ていると、だんだん熱くなってきました。ゴール後ろで見ていたせいもあって思わず、チームメイトのキーパーにいろいろ指示を出していってしまいました。それも大声で・・・。ちゃんと監督も、コーチもいるのに・・。彼や彼のチームを②の応援するつもりが、自分が進んで①の応援となってしまっていました。すると審判がよってきて、いきなりのレッドカード(退場)となりました。やはり応援は②でいくべきです~。

 (岡 本 清 臣)

~裁判員制度~

Ⅳ 裁判員の選任手続の具体的イメージ編
19.裁判員の選任~くじで裁判員が選ばれる~
図1
図2

《「裁判員制度ナビゲーション」より抜粋 》