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税務経営情報 Vol.263

~ ダブルヘッダー! ~

 五月と言えば、言わずもがな「祭り」ですね!今年も羽束師神社の祭りに参加させていただきました。参加といっても神輿を担ぐわけではありません。そう、もちろん和太鼓参加です。今回の担当は、午前中の神輿を先導する軽トラックに乗り、太鼓を叩きながら神輿がやってきますよとお知らせする役と、お昼の休憩後神輿が出発する前に、激励太鼓を打ち鳴らす役です。

 図2一週間前の週間天気予報では、雨だったにもかかわらず当日は雨上がりの清々しい快晴でした。出発前の厳かな雰囲気で始まる朝の儀式のお祓い、そして担ぎ手達の体の中から噴き出すようなパワーを感じながら、私の体の中からも沸々と何かが湧いてきました。この何とも言えない緊張感がたまりません(笑)

 先導するトラックには、いつもだったら子どもを乗せて叩かせるのですが、その子ども達の都合が付かず、大人二人で乗り込みました。二人で調子を合せながら、というより合わせてもらいながら気持ちよく行く先々の住民の方に挨拶をしながら、しっかり先導の役目を果たしていました。所々休憩が入り、ビールや酒を振舞ってくれます。私は後で太鼓を車で運ばないといけないので飲めなかったのですが、相棒はちょっとだけと言いながら、しっかりと飲んでました(羨ましい~)

 昼からの演奏は、新しいメンバーでの初共演でした。今回は、今教えている子ども達で小学校2,3年生がメンバーです。その中には6年生になる私の息子(子ども達からは小さい先生を呼ばれています)も一緒に7人で演奏をしました。初めはちゃんと演奏できるか心配でした。特に初めての野外演奏だし、周りには体の大きい担ぎ手達が見ているなか、子ども達は私たちの心配をよそに伸び伸びと演奏していました。子どもの一人は、途中失敗したのか演奏後、悔しそうにしていました(笑)また演奏は1曲のみだったので、物足りなさそうでした。演奏できる曲がまだ1曲しかないから仕方がないのですが、今後が楽しみです。

 さて、いつもはこの後「足洗い」という名の飲み会で、美味しいビールを飲んで終わりなのですが、今年はその前に宮川町の歌舞練場にて、今コラボしている、日本舞踊&三味線&民謡&和太鼓で日本舞踊の会にも出演しました。ということで、祭りで演奏を終えてすぐに宮川町の歌舞練場に向かいました。

 歌舞練場というのは京都の花街にある芸妓、舞妓のための歌舞音曲の練習場であり、その発表のための会場としてあります。明治6年に都をどりの開催場として祇園甲部歌舞練場ができて、今では5つの歌舞練場が京都にあるそうです。そんな伝統のある所での演奏は、私にとって初めてで、大変楽しみでした。

 まず驚いたのは、太鼓の搬入時です。搬入口がいくつかあるのですが、普段使っている搬入口は人が一人やっと入れるぐらいで、1尺6寸の大きさの太鼓は、全然入りません。違うところの搬入口も、途中で詰まってしまって引き返しました。最後の搬入口は、舞台袖からだったので演奏の合間に搬入させていただきました。まさか太鼓が入らないところがあることに驚きました。

 図3次に驚いたのは、舞台の台でした。普段は太鼓台を直接床に置くのですが、今回は日本舞踊用に足が滑りやすいように特殊な台を本来の床の上に乗せてあるのです。だから傷が付かないように、太鼓の台の下に毛氈を引いて、足袋もきれいに拭いて舞台に上がりました。

 そういう舞台だったので、和太鼓をフルパワーで打って何かあると困るので、セーブして叩こうねと相棒が言っていたにもかかわらず、演奏が始まったとたん、相棒は隣でいきなり本気モードになり、あっと感じた瞬間これでもかというぐらいフルパワーで打ちだしました。

 私も内心おいおいと思いながら、追随して気持ちよく叩かせ頂きました(笑)。

 音の迫力で、天井から舞台セットで使用していたのでしょう残り雪がパラパラと落ちてきました。

 このコラボチームは、子どもから大きな大人までいる個性あるメンバーで演奏するので、周りの反応がすこぶるよろしいみたいです。おそらくこのあとの大宴会のために、楽しんでやっているからでしょうね。

 この大事な大宴会も含めると、1日にダブルヘッダーというより、トリプルになりますね!

( 岡 本 清 臣 )