TOPICS


税務経営情報 vol.295

気づき!

二十二、三年ぶりに信州に泊りのスキーに行きました。中学生・高校生の頃は、今ニュースとなっているスキーバスで、京都駅に深夜に集合して朝スキー場に到着するという手段で行っていました。嬉しくてバスの中では寝られなかった思い出があります。大学の頃になると、自分たちの車で屋根の上にスキーの板を積んで行っていました。その頃は、冬のスキーシーズンが来ると、自分の板を出してきてワックスを塗ったり、エッジを研いだりというチューンナップをしながらわくわくしていました。それほど好きだったにもかかわらず、ぴたっと行かなくなったのは、税理士試験の勉強を始めたからです。

その後は冬のシーズンになると、スキーの時期よりも確定申告の時期になり、スキーには行けなくなりました。周りの方でちょっとスキーに行って、腕の骨を折ったり足の骨を折ったりなどを聞くと、怖くて行けませんでした。しかし、これまでも子供たちを連れて日帰りのスキー遊びには2,3回は行っていましたが、本格的に行くのは、本当に久しぶりでした。

今回は安全な電車で飲みながら信州まで行きました。まず京都駅からサンダーバードに乗って金沢まで行き、そこから昨年開通したばかりの北陸新幹線に乗り、そしてローカル線に乗り換えて計5本の電車に乗り約6時間ほどかけて信州に着きました。このローカル線が面白く、1両電車で社内にトイレ付という電車でした。img295-01

たぶんトイレのために電車を降りてしまうと、次の電車を乗るまでにだいぶん時間がかかるからでしょう。ちなみに私はその電車に乗るのは人生初めてでした。社内を見るとローカル線なので、近所の方が生活のために乗っているかと思いきや、外国人の旅行の方や地元に住んでいる風の外国人の方が約3割ほど乗っておられました。電車の窓から見える景色は、明らかに日本の田んぼや山や川ですが、聞こえてくる声は、英語や中国語など!

着いた当日はすでに夕方だったので、雪山を見ながら買い出しに行って夜の宴会に備えました。以前ならナイタースキーだと言ってすぐに行っていたはずなのに、大人になりました(笑)。そして待ちに待った次の日、私は20年ほど前に買ったスキーウェアーを着て、レンタルショップへ行きました。子ども達は自分たちのサイズを言ってさっさとレンタルしたのですが、私はその店ではレンタルが出来ませんでした。以前からそうなのですが、足のサイズでスキーブーツを借りると、足のふくらはぎが人より大きいため締められませんでした。あれから20年も経っているのだから、NIKEでは自動で締めることが出来る靴なんてものがあるのだから、進化しているだろうと思っていたのに・・・。結果、昔と変わらず、別のレンタルショップで借りる羽目になりました。

滑るまでにだいぶん時間がかかりましたが、リフト券を購入して(そうそう昔のリフト券はバーコードみたいなもので、リフト前でピッとかざしていましたが、今はPiTaPaみたいに電磁的なもので自動改札でした!こちらは進化していました)いざ山頂へ。
レンタルに時間がかかっていたので、子ども達は先に登っており一人でリフトに乗っていきました。ちょっと心細かったのと、リフトから無事に降りられるかものすごく不安でした。昔はリフトに乗ると、余裕があったので相席した人と「どっから来たの?」とか話しながら乗っていたのにそんな余裕もなくしっかりバーにしがみ付きドキドキしながら降りました。無事に降りられた次は山の斜面に立った時、次の不安が・・・。「結構急斜面や!こんなところを滑り降りられるのか?」久しぶりなのとケガをしたらかっこ悪いという思いが先走り、体が委縮してしまっていました。とにかくここまで来たので、そろそろと「ハ」の字のボーゲンで滑り始めました。すると昔取った杵柄ですね、ちゃんと滑れました!!やっとテンションが上がり、めっちゃ楽しくなってきました。子ども達と合流しても、先ほどの弱気な心はどこか行ったみたいな感じで、余裕がでてきました。
すると周りを見ると、スキー人口よりスノーボード人口の方が多かったです。20数年前にもちらほらスノーボードがいましたが、今ほどはいませんでした。スキーと動きと違うし、ゲレンデの真ん中で休むし、結構迷惑だなぁと思っていましたが、リフト乗り場を見ても半数以上はスノーボードでした。img295-02そして20数年前には絶対になかった風景が・・・。ここにも外国人が多いこと!白人系、アジア系が結構いました。すごいスピードで滑るさまは、かっこよかったです。スイスやカナダでスキーをしているかと思っていましたが、こんなところにも外国人がいるという現実に驚きました。ごっつい体の外国人と一緒にリフトに乗りましたが、余裕が出てきたと言っても、英語を話す余裕はありません。頂上に着くまで無言でリフトに乗っていました(笑)。リフトは和気あいあいとしながら乗るものだと思っていたのに、今回はそんなこともありませんでした。

今回のスキーで色々なことに気づきました。若いころに一生懸命していたスポーツはある程度歳を取ってもできるものだなぁスキーの板はすべりやすくカービングスキー板になっていましたが、ブーツはあまり変わっていないことにちょっとショックでした。今シーズン中も機会があれば、行きたいと思います。
img295-03

( 岡 本 清 臣 )

~確 定 申 告 の 準 備~

平成27年分の所得税から適用される主な改正事項
1.改正前の所得税の税率構造に加えて、課税される所得金額4,000万円超について45%の税率を設けることとされました。

2.住宅借入金等特別控除など、次の措置の適用期限(現行:平成29年12月31日)が、平成31年6月30日まで1年6か月延長されました。
①住宅借入金等特別控除
②特定増改築等住宅借入金等特別控除
③住宅耐震改修特別控除
④住宅特定改修特別税額控除
⑤認定住宅新築等特別税額控除
⑥東日本大震災の被災者等に係る住宅借入金等特別控除の控除額の特例

3.公的年金等に係る確定申告不要制度について、源泉徴収の対象とならない公的年金等(外国において支払われる公的年金など)の支給を受ける者は、この制度を適用できないこととされました。

4.「国外転出時課税制度」が創設され、平成27年7月1日以後に国外転出(国内に住所及び居所を有しないこととなることをいいます。)をする一定の居住者が1億円以上の対象資産(有価証券等、未決済信用取引等及びデリバディブ取引をいいます。)を所有等している場合には、その対象資産の含み益に所得税及び復興特別所得税が課されることとなりました。
また、平成27年7月1日以後に1億円以上の対象資産を所有等している一定の居住者から、国外に居住する親族等(非居住者)へ贈与、相続又は遺贈によりその対象資産の全部又は一部の移転があった場合には、移転があったその対象資産の含み益に所得税及び復興特別所得税が課されることとなりました。

(国税庁のホームページより)

~確定申告をされる方は、早急にご準備をよろしくお願いします~