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税務経営情報 Vol.239

地域の祭り

 「ぷっはー、今年も美味い酒を飲むことができた!」と太鼓を鳴らしながら思いました。大げさな様ですが、何か一つ達成した時に飲む酒の美味しいこと!本当に大人で良かったと思います。何か飲むための理由を探しているかのように見えますが、大事なのは達成するためにできることを一生懸命やっているかどうかではないでしょうか。その結果またいろいろなことが見えてきて次のステップに向けて頑張ることの繰り返しなのでしょうか。
 さて今回も毎年恒例になりました、5月に行われた羽束師神社の春の祭り「神幸祭」です。私は今年で参加させていただくのが5回目になりました。もちろん和太鼓演奏で参加させていただいているのですが、それだけでなく昼からの御神輿巡行も太鼓を鳴らしながら一緒に同行させていただきました。
毎年羽束師神社周辺の地域を練り歩くのですが、太鼓を鳴らしながら歩いて行くと、必ずそこの地域の方たちが家から顔を出してくれたり、家の前で待っていてくれます。それもお年寄りの方から小さいお子さんまでが出て来て、手を振りながら「がんばれー!」と声をかけていただけるのです。今年で5回目となると巡行するルートも覚えてきて、各地域の住民の方々と触れあうことができて楽しかったです。
昨年までは神社の境内と、昼に休憩する公園でしか演奏しなかったのですが、巡行中に休憩するところで、「 来年はここでも和太鼓の演奏をして下さい。地域の住民が楽しみにしています。」 と何度も言われていたところ、今年はそれが実現しました。御神輿が来る前に、今回は老人ホームと、ある地域の路上で演奏が行われました。そうするとそこにもたくさんの人が集まってきて、同じ目線で、それもものすごく近いところで演奏をしていたので、何か一体感のある演奏ができているようでした。もちろん演奏するのは羽束師神社の地域の住民がつくった和太鼓チーム「産霊奉納太鼓保存会」の皆さんなので、盛り上がりますよね。近所の子供達が演奏しているのですから。
今回地域で演奏する試みは、大変良かったのではないかと思います。なぜ なら、家から遠いため、神社まで行けないお年寄りの方や小さいお子さんをお持ちの方たちも、地域出身の人が和太鼓を演奏したり、御神輿を担いだりしているのを見ると、今までより一層身近に感じられたと思うからです。一生懸命している人を間近で見ると、それに感化される現象がおきているように感じました。
今までは演奏する側と見る側で、一定の距離があったような気がしましたが、今回暑い中トラックを先導して歩いていた各地域の総代さん達、トラックの上で太鼓をたたいていた子供達が、地域の住民に声や音で話しかけているのを見て、ただの地域の祭りではないと感じることができました。
羽束師神社の祭が復活して6年目となりますが、当初のころに比べると御 神輿があるだけの祭ではなく、何か本来の「祭」 (本来とはどんな祭りだと言われると難しいのですが・・)に向かっているように思います。ある担ぎ手の方は、他に御神輿の担ぎ手として色々な所に行かれているそうなのですが、
「ここには、ここの祭りの良さがでてきたなぁ。」とおっしゃっていました。
今後、宮司さんや青年団、地域の皆さんが地域との関わりの中でどのように「祭」を作っていくのかが楽しみです。
もちろん私たちのチームはチームで一つの演奏が終わったので打ち上げを行いました。また次に向けて頑張っていこうという気になりました(少々飲み過ぎてしまいましたが・・・)。

(岡 本 清 臣)

~裁判員制度~

Ⅳ 裁判員の選任手続の具体的イメージ編
18.選任手続期日~裁判所に行く~
図3
図4