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税務経営情報 Vol.256

~ 休日の過ごし方 ~

 みなさんは、休日をどのように過ごされているのでしょうか?私の子供の頃は、習い事の野球や剣道をして、少し大きくなると塾に行き勉強をしていました(たぶん)。大学になるとアルバイトをしたり友達と遊んだりと、私自身で何かをしてきました。しかも最近までは、子供と一緒に遊んだり、太鼓をしたりと過ごしてきました。しかしそろそろ子離れしないといけなくなったのでしょうか?
 
 娘は中学生になり、部活動で「ダンス」を始めました。ダンスと言っても、以前映画で見た『Shall We ダンス』のような社交ダンスではもちろんなく、ヒップホップ系のダンスです。どんなダンスなのかというと、ノリのいい音楽にあわせて団体で踊るというものです(私もよく分かりません)。私としては、部活と言えば野球やサッカー、バスケといったスポーツ系をイメージしていましたが、最近はそうでもないみたいですね。なんとなくチャラチャラした感じがありました。しかし娘は毎日結構楽しそうに練習をしていますし、部活動を通じて先輩後輩の関係を理解しているようなのでその点ではホッとしています。

 10月の連休の日曜日、京都市左京区の平安神宮や岡崎公園一帯で、学生のまち・京都を発信する『京都学生祭典』が行われました。今年で第10回目だそうで、全国から学生が集まり舞踊などの演技を見せていただけました。そこに娘の学校のダンス部が出場することになったので、家族で見に行くことになりました。出場することはだれでもできるそうなのですが、平安神宮の前の道路を通行止めにして、舞踊の会場としてまた岡崎公園では模擬店があったり、体験コーナーがあったりと、沢山の大学が集まって合同で大学祭が行われているようなもので結構楽しめました。学生に戻った感じで、私のテンションも上がってきました。

 そんな中での出演です。持ち時間は6分で、彼女たちは音楽に合わせてみんなと楽しそうに踊っていました。特に緊張するでもなく、みんな笑顔でもちろん娘も笑顔で踊っていました。和太鼓の演奏の時には見せたことがない笑顔でした。和太鼓の時は余裕がないのか、周りの影響で笑顔なしに真剣に打っていたので、笑顔で楽しそうに踊っているのを見て、成長した姿を見ることができました。私はそんなことを感じながら、一番前に陣取りビデオカメラを構えて撮影していました。帰ったら、「なんでそんなところにいるの!」と娘に怒られてしまいました。なぜだというと、笑顔で踊らないといけないのに、一番前に座っているからだって…、仕方ないですよね。

 次の日は、息子のサッカーの公式戦でした。サッカーをしていると言っても、小学校の授業の一環にあるクラブに所属しているだけで、毎日練習があるわけでもなく、家で毎日自主練習するでもなかったので大して上手くなく、いやどちらかと言えば下手の部類です。みんなと楽しくやっていたらそれでいいと思っていました。そんな状態なので、もちろんレギュラーでもありません。

 当日はトーナメント方式で、私を含めて全ての親たちも1回戦で負けるだろうと思っていましたが、しかしなんと3対1で勝ってしまったのです。一応お弁当持ちだったのですが、第1試合だったので、朝のうちに負けて解散と踏んでいた親が多く、お弁当は手抜きだったそうです(笑)。

 公式戦なのでもちろんレギュラーが出場なので、息子はベンチスタート。ベンチスタートとはいえ、スタートするでもなくずっとベンチで、出場なんて出来ないだろうと思っていました。それでもせっかくの休日だし、彼のチームメイトが頑張っているのを観るのもいいかと思って朝早起きをして奈良県まで観に行きました。

 早起きは三文の徳と言いますが、なんと2回戦の後半が始まったら息子がグランドにいるではありませんか!先生が「岡本、もっと後ろで守るんやで」と言っているのを聞いて、初めて出場しているのが分かり、妻と一緒に驚きました。まさか出場する場面を見るなんで、これっぽっちも想像していなかったので、それはそれで良かったと思います。しかしそれまでは、落ち着いて試合を観ていたのに一転して冷や冷やしながら見る羽目になりましたが・・。

 なんで出場出来たのかと思うと、おそらく1回戦でも2回戦の前半でもベンチで大きな声を出して応援していたのが、息子ともう一人だけでした。1回戦は勝っていたので比較的声が出やすい雰囲気にもかかわらず見ているだけだったし、2回戦は開始早々点数を入れられ圧倒的な力の差を見せつけられて、沈んだ雰囲気となりました。出場している選手ですら、集中力が切れかけているのに、出場していないベンチにいる子供たちは集中力が切れているのが後ろから見てわかりました。しかしそんな中で息子は一生懸命、声を出して応援をしていたのを先生は見ていてくれたのでしょうか、結局後半フル出場しました(いつ交替させられるか冷や冷やしていました)。結果は負けてしまいましたが、観に行っていなければ分からなかったなぜ出場したのか分からなかったと思います。

 このように子供たちの頑張っている姿を見られた、いい休日となりました。私が自分で使う休日もいいですが、普段見れない子供たちの姿をみるのもたまにはいいものですね。 
           
( 岡 本 清 臣)