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税務経営情報 vol.280

~ その後!!~

急性虫垂炎で入院している最中は、早く退院したいと思っていました。なぜなら早く退院して、たまっている仕事を片付けようと思っていましたから。この考えは、退院したらすぐに元気になっているという前提に立っていたからです。
しかし現実は・・・。

まず退院した次の日の朝、スーツのズボンを穿いてみると、まだお腹が膨れていたのでズボンのボタンが留められません。かっこ悪いですが、ボタンを開けてシャツで隠して仕事をしていました。しかし椅子に座ると前屈みになれないので、必然的に椅子に浅く腰を掛けてしまうので、傍から見るとエラそうに座っている太った社長さんみたいに映っていたでしょう。一応恥ずかしかったので、手でボタンを隠していましたが。この時に穿いていたズボンですが、以前太っていたときに穿いていたズボンを、すべて捨ててしまったわけではなくリバウンドしたとき用にとっておいたものがあったのですが、それが活用できました(笑)

次に人ごみが怖かったです。歩くスピードが遅いうえ、片手でカバンを持って空いている手でお腹を隠し、少し前屈みになっていたので、人と接触しそうで怖かったです。特に曲がり角とかで、人影が見えた時には急いで避けてしまい、接触しなくとも急いで体を動かすので、お腹が引っ張られ痛くなりました。
お腹の張りがましになってくると、やっとズボンのボタンを締められるようになりました。ここまで来るのに、5日ほどかかっています。締められたのは良いのですが、ボタンが手術したお臍にちょうど当たり、動くとすれるのでまた痛みました。これでベルトを締めたらもっと痛いだろうなと思ってしまいました。

退院後10日ぐらいでもう一度病院に行き、術後の検査がありました。それを受けるまでは、夜のお仕事(飲み会)は全て断りました。精進中ですら飲んでいたお酒ですが、この間は飲みたいという気もなく、家では晩酌なしでご飯を頂いていました。なんとなくさみしい感じがありましたが、その時食べた栗ごはんがおいしかった!検査では何事もなく、順調ですと言われてホッとしました。妻にその旨連絡すると安心していました。その夜の晩御飯には、135mlの缶ビールが付いていました(笑)今度は肝臓のリハビリです。こちらの方は、135mlの小さい缶一本から、350ml2~3本になるのはそれほど時間がかかりませんでした。

和太鼓の方は、出演予定がたくさんありました。まずは小学校での敬老の日の出演。これは敬老の会なので、子ども達が中心に演奏を行い大いにお年寄りの心を掴んだはずです。私は大太鼓でオープニングを叩いたのですが、盲腸後で大太鼓を叩くのは無謀でした。第1打を振りかぶって思いっきり叩こうとしたら、お腹が引っ張られ情けない音しか出ませんでした。

v280 そして以前から楽しみにしていた上七軒の歌舞練場での出演。二尺五寸の大太鼓は大きすぎて搬入ができないので、代わりに一尺六寸の太鼓を上にあげて、二人で少しだけ叩きました。メインは子供たちでした。子供たちは子供たちで、いつもの会場とは違うとわかっているのか、緊張しているようでした。舞台裏で待機しているときに、緊張をほぐそうとしていたのですが結局舞台に飲まれてしまったのか、それぞれ点でバラバラの演奏になってしまいました。子供たちは子供たちなりに、いろいろ経験を積んできているにも拘らず、彼らなりに緊張したのでしょうね。いい経験になったと思います。
演奏が終わりいつもの打上げです。リハビリが効いてか、しっかり飲むことが出来ました(笑)こちらはこちらで、ホッとしました。やっと通常の生活ができるようになりましたから。

( 岡 本 清 臣 )


こんにちは、弁護士の佐野です。
ご無沙汰しております。原稿を書くのは1年半ぶりくらいでしょうか。最近岡本先生から原稿依頼がなく、私の原稿は評判が悪いのかと心配しておりました。

さて、今回は、「一般社団法人相続遺言サポート協会とiPhone6」です。どんな関連があるんだか?

先日、岡本先生と、行政書士、司法書士の4人で、一般社団法人相続遺言サポート協会という団体を立ち上げました。

相続・遺言というと、最近は巷でブームでして、雨後の竹の子のようにHPが増えております。仕事が欲しい人が煽っているようなものが多いように思います。銀行も、遺言信託をしておりますし、中には、相続放棄を勧める行政書士のHPまであったりします(おいおい)。
私は、そういった資産家か貧乏人かでお客さんを分けるような、そんな風潮を放置していていいのか、と懸念しています。人が亡くなるというのは、そんな、金の多さで人を選別するような話なのか?、そういう視点でアドバイスをもらったところで、お客さんは喜ぶのか?と思います。

また、現実には、一旦紛争となると、法律があっても法律通りには終わらず、遺言があっても遺言通りには終わりません。いかに紛争をさせない相続にするか、自分の死をきっかけにみんなが結束するような相続にできないか、紛争になるとしても大事な人を守れるようにするにはどうしたらいいか、という点が重要だと思います。

私が扱った事件では、解決に3年かかりましたが、せっかく作られた遺言が法的には無効ということになりましたが、解決としては遺言に近い形で終わりました。亡くなった方の、誠実な遺言が、法的には無効でも、紛争の解決のために活きたことになります。亡くなった方のご遺志が実現したわけです。
相続や遺言の問題は、個別具体的な案件で様々な形を取ります。こうだからこう、というような簡単な話ではありません。ぜひ一度、関係ないようでも、考えるくらいはしていただけたらと思います。

さて、話は変わって、先日iPhone6を購入しました。iPhone5の話をここで書いたのは2年前くらいでしょうか。それ以来、大事に使っておりまして、娘の写真やビデオがかなりたまり、私の宝物になっています。
何物にも代えがたいものです。このバックアップはiCloudで行っていました。
さあ、iPhone6にデータを移すぞ、バックアップも万全、やり方はばっちり!と思っていましたら、完全には復元できません。iCloudには残っているはずのデータが帰ってきません。私の宝物が失われたと、ほんとにぞっとしました。
何度もリセットしては復元を試し、結局は、おそらくほぼ娘の写真だけは復活したので、とうとう他のデータを諦めることにしました。どうやら、復元できないデータもあるようです。iTunesなら、もっと安全に復元できるようです。ほんと、写真をPCに残しておいて良かったです。

さて、なんで違う話やねん、ということですが、共通するのは、何かあってからでは遅いということです。想いを後に遺すためには、やはり準備や計画が必要です。何があるかはほんとにいつか分からない、今日明日かもしれない。そのとき青くなっても手遅れです。ちなみに、私は先日園部の裁判所で倒れて救急車で搬送されてしまいました。岡本先生も突然盲腸で入院です。何かあっても被害を最小限にする対策、これがほんとに重要です。
みなさんも、大事なものをどうやって守るか、一度整理されることをお勧めします。

では、今回はこの辺で。

( 佐 野 就 平 )