税務経営情報 vol.396
苦手克服!
苦手なこと、不得意なものがあった場合どのように対処されているのでしょうか?

苦手なことを克服するためにその対処方法を学んだり、努力をすることが考えられます。しかし逆に苦手なことを認めて、生きていくうえでそこまで重要でない場合は、許容することもあります。私の中では、音楽があまり重要でないと思っていたので、ずっと回避していました。学生の頃の音楽の授業で、昔の作曲家のことを学んだり、音階がどうとかリズムがどうとか習いましたが、そんな記憶しか残っていないぐらい、音楽は私の中では重要度が低い位置づけでした。そんな感じなので、もちろん歌うときは適当に感性で歌っており、その感性が狂っていること自体気づかず、所謂音痴の部類に入っていました。楽譜を見ても、高い音とか低い音とか気にしていませんでした。カラオケというものができてからは、このフレーズはどうとか歌手の方の歌い方のまねをするようになり、少しは感性が芽生えてきたかもしれません。夜の街に出かけるようになり、必要性が出てきたからかもしれませんが(笑)

そんな私が和太鼓と出会ったのは、15年ほど前です。何が良かったかというと、叩くだけで音が出て、みんなと演奏していて楽しく気持ちがよかったことです。ややこしい楽譜がなく、ドンドコーンとか口伝で楽譜を伝えていたので、なんとなくできていました。しかし最近私たちの和太鼓のチームが、公益社団法人日本太鼓財団に所属することになりました。というのは、公益社団法人日本太鼓財団の京都府支部が、新しく生まれ変わるときに、その立ち上げに関わらせてもらっていたからです。その結果、本部役員の事務局長として任命され事務方をさせてもらっています。その財団が、来年大阪関西万博が開催される時に1000人太鼓を行うことになり、今その準備を進めているとこです。そこまではいいのですが、1000人で叩くとなると、曲を口伝とかで適当に伝えていけないので、しっかりとした譜面が用意されていました。それを各都道府県ごとに、各チームに伝えていかないといけません。その関西地区の打ち合わせが先日行われました。
私たちのチームのもう一人の指導者も、口伝と感性でずっと過ごしてきた方なので、二人とも楽譜が読めません…。♩ ♩(ドン コン) ♩♪♩(ドンドコン)というように、音符の下にドンとかコンとか書き込まないと、音符の羅列だけでは理解できません。しかしその打ち合わせでは、ちゃんとした指導者というか、楽譜を読める指導者ばかりなのか、譜面の読み合わせがどんどん進んでいきます。私たち二人は、落ちこぼれの子供のように教室の後ろのほうに追いやられる感じがしていました。そんな難しくないでしょうと言いながら、周りの方もしっかり理解されているようで、私たち二人はしまいにはあたかも理解しているかのように、ドンコンとか打つ真似をしてしまっている自分が情けなくなって、やっぱり苦手意識がでてきて逃げ出したくなりました。
しかし、太鼓の京都府支部が立ち上がり、楽譜の読めない指導者がいるというのもかっこ悪いですし、何とかならないかと何度も何度も譜面を見直すと、色々なことが繋がってきて、音符からカタカナに変換しなくても読めるようになってきました。最近和太鼓の譜面を見る機会が増えていたので、必要性が高まっていたからかもしれません。人は追い込まれると、何とかなるものですね。やっとスタートラインに立てた気がします。
(岡 本 清 臣)
令和6年度地域別最低賃金額改定の目安について
~目安はAランク50円、Bランク50円、Cランク50円~
本日開催された第69回中央最低賃金審議会(会長:藤村博之 独立行政法人労働政策研究・研修機構理事長)で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられましたので、公表いたします。
答申のポイント
(ランク注ごとの目安)
各都道府県の引き上げ額の目安については、Aランク50円、Bランク50円、Cランク50円。
注.都道府県の経済実態に応じ、全都道府県をABCの3ランクに分けて、引上げ額の目安を提示している。現在、Aランクで6都府県、Bランクで28道府県、Cランクで13県となっている。
(参考参照)
(参考)各都道府県に適用される目安のランク
ランク | 都道府県 |
---|---|
A | 埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪 |
B | 北海道、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡 |
C | 青森、岩手、秋田、山形、鳥取、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄 |
この答申は、今年の6月25日に開催された第68回中央最低賃金審議会で、厚生労働大臣から今年度の目安についての諮問を受け、同日に「中央最低賃金審議会目安に関する小委員会」を設置し、5回にわたる審議を重ねて取りまとめた「目安に関する公益委員見解」等を、地方最低賃金審議会にお示しするものです。
今後は、各地方最低賃金審議会で、この答申を参考にしつつ、地域における賃金実態調査や参考人の意見等も踏まえた調査審議の上、答申を行い、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することとなります。
仮に目安どおりに各都道府県で引上げが行われた場合の全国加重平均は1,054円となります。この場合、全国加重平均の上昇額は50円(昨年度は43円)となり、昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額となります。また、引上げ率に換算すると5.0%(昨年度は4.5%)となります。
別 添 令和6年度地域別最低賃金額改定の目安について(答申)
別紙2 中央最低賃金審議会目安に関する小委員会報告
参考1 最低賃金制度と地域別最低賃金額の改定に係る目安制度の概要
参考2 目安審議及び地域別最低賃金審議の流れ
参考3 地域別最低賃金の全国加重平均と引上げ率の推移
参考4 令和5年度地域別最低賃金額
参考5 中央最低賃金審議会委員名簿
参考6 目安に関する小委員会委員名簿
(厚生労働省公式ホームページ 一部抜粋)