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税務経営情報 Vol.251

~ お神輿さん! ~

 今年もこの時期と言えば恒例になりました、羽束師神社の春の祭り「神幸祭」が行われました。今年も良い天気に恵まれ、盛大に行われました。私たちは、祭りを盛り上げるために軽トラックに乗り、和太鼓を鳴らしながら神輿を先導していました。もちろん昼の出発の時には、和太鼓の演奏をさせていただき、たたき終わった後のお酒も沢山美味しくいただくことができました(演奏する前からでしたが)。
今回は先導をしながら思ったことなのですが、今年でもう6回目なので大体の道は覚えてきました。どこで神輿を担いで、どこで休憩する(酒飲み場)かも把握できるようになりました。先導して和太鼓を鳴らしているとその音を聞きつけて、家から出てこられる方が多くおられます。特に神社から遠いところの方は特にそうですね。常は神社の祠に神さんがおられますが、祭りに時は神輿に乗って町内を回られるからか、一目見ようと出てこられたり、窓から覗かれたりするのでしょう。そうするとその方々と一瞬目が合います。この一瞬に何を思われているか分かりませんが、妙な「間」ができます。
 私が見るのが悪いのかどうかわかりませんが、やっぱり先導している以上、先導の役割としてたくさんの人が寄ってきてほしいですし、また寄って来てもらえると疲れていても力が湧いてくるので、人が来ると目で追ってしまっています。すると目が合い、なんともいえない「間」ができます。
 相手は神輿を見に来ていて、これからテンションが上がる状態ですし、こちらは神輿が来ることを伝えていてすでにテンションは上ったままです。
 そのテンションのギャップが「間」を生むのでしょうか。
 その最初の接触でその「間」をそのままにしておくと、なんとなく「間」というか、垣根ができてしまって一体感が損なわれてしまうような感じがしていました。そのため一体感を作り出すには、最初の接触時点で私は「こんにちは、もうすぐ神輿が来ますよ!」とか、声をかけるようにしています。
 図1おそらく祭りを身近で感じたいからとわざわざ家から出てこられたのに、なんとなく「間」のために、一体感を感じられなくなるというも本末転倒です。しかしその一言を発することによって「間」を壊す
ことができるのか、相手からも笑顔で返事が返ってきます。また家の窓から覗いている方にも声をかけるので、恥ずかしがる子供もいますが、ほとんどの方は手を振ってくれます。この一瞬一瞬が、ほんと嬉しい瞬間です!一体感を感じられる瞬間ですね(自己満足かもしれませんが・・)。先導隊としての役割を果たせたなと思います。
 毎年はそんなことを思いながら、先導しているのですが、今年はいつもと違う事がありました。それは「菱川」という片側2車線の大きな府道が重なる交差点があるのですが、そこでなんと4方向の車の流れを止めて、その交差点に進入した神輿が、交差点内を3周も廻ったのです。もちろんわっしょい、わっしょいとみんなで担ぎながら、神輿の金の装飾を鳴らしながらですので、見ごたえがありました。見るものをひきつける、担ぎ手と観客の一体感を感じさすそんなものが、神輿と神輿を担ぐ人々に感じました。やはり真打の神輿があっての祭りですね。
 私は交差点内で応援しながら見ていたのですが、いてもたってもいられなくなり、初めて神輿を担がせていただきました。普段は役割分担みたいなものがあり、担ぐことがなかったのですが、あの神輿の雄姿をみていたらそんな小さいことを気にせず、やりたいようにやれ!みたいなことを言われたような気がしたので、素直に担ぎに行くことができました。
 担ぎに行くと、大げさでもなくめっちゃくちゃ重かったです。私は学生のころクラブで、ウエイトリフティングをしていたので少々の重さは大丈夫と思っていましたが、何とも言えないずっしりとした重さがありました。ニ、三十人ほどの担ぎ手で担いでいるのですが、それでも一人に掛る重量は結構ありました。結局半周ぐらいは担いだと思いますが、担ぎたい方がたくさんいるのですぐに交替せざるをえませんでしたが、担ぐことによって神輿の重さを感じ、また担ぎたくなる心境になりました。神輿の担ぎ手がやめられない訳が少しわかったような気がします。それを見透かしたようにお神輿さんが、私が交替したときニヤリを笑ったような気がしました。
 ちなみに一昨年にも、その交差点でずっと神輿を担いでいて警察に怒られたことがありました。その時は今後神輿巡行が中止になるかもしれないぐらいに怒られたそうですが、今回はちゃんと許可を得てやったそうです。しかし府道とはいえ全車線を通行止めにして、そういうことができたことは良かったことだと思います。
 今後羽束師神社の祭りの名物になるかもしれませんね。
車に乗っておられた方にはものすごく迷惑だったかもしれませんが(笑)。 

( 岡 本 清 臣)

図2

図3