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税務経営情報 Vol.254

~  精 進!! ~

 きたきた、キター!体の隅々にアルコールが染みわたってきました。下山してきて、すぐの茶店で久しぶりの生ビールを口にして、今年も生きている感覚を味わいました。
 今年も恒例の大峰山の修行に行ってきました。今年は精進として1週間禁酒をして、修行に臨みました。アルコールを飲まない方にとって、そんな大げさな!と思うかもしれませんが、この夏の暑い季節、仕事が終わって、風呂上がりに飲むビールが最高と思っている私には、禁酒を実行するのはなかなかつらいものでした。
 特に今年はオリンピック期間で、日本人選手が活躍しているのを見て体が熱くなってしまいます。そんな時いつもだったら、ビールを片手にテレビに向かって、やんややんやと言っているのに、今週はなぜか手持無沙汰。そんな時に限ってテレビのコマーシャルでビールの宣伝が流れてきて、飲んだらどう?と問いかけてくるように感じます。また美味しそうに飲んでる映像を見ると、頭の中で『もうがまんしなくてもいいよ、ビールを飲みながら一緒に応援しましょうよ。』と別の私が語りかけてきました(決してアルコール依存症ではありませんしね)。
 しかしそんな煩悩を振り払い飲み会も断り、苦しさを一身に背負い(ちょっと軽い気がしますが)、家族の健康、仕事に関係する人の幸せを望んで臨んだ大峰山。今年は、天候が悪く山頂には雲がかかっていました。
 図1まず最初の修行は、いつもの水行です。奈良県天川村の龍泉寺で、竜の口より湧き出る清水の池があります。ここでふんどし一丁になり、この水行場に入ります。毎年のことですが、ものすごく冷たいです。そして浸かっている時間が他の方より長いのです。というのは、バス3台で「講」を編成しているのですが、私はいつも1号車。ということは、なんでも1号車から行動をします。必然的に、龍泉寺に降りるのも1番、ふんどしに着替えるのも1番、水行場に入るのも一番、出るのは一番最後となります。だからありがたいことに竜の口から出てくる新鮮な冷たい水の近くに長いこといることになります。たくさんの「望み」を背負っているので、御利益があるでしょう!今年は、天候が悪かったので、裸でいると肌寒かったです。
 山に登るのも、1号車からなのですぐに準備をして登ります。というのは、団体で行動すると山道は狭いのでなかなか前の人を抜かすことができないですし、自分のペースで登れないので余計に疲れてしまうため、この場合1号車というのはいい面もあります。今年は精進が禁酒だけでは足りなかったのか、上りの途中で雨が降り出し、また登るにつれて風も出てきました。登るには最悪の天候でしたが、これも修行のうちだと考え、しっかり登ることができました。図2今年も山上の大峰山寺蔵王堂でお経をあげ、そのあとは山上の宿坊で泊まるのですが、今回は全員そのまま下山しました。足元が悪いので、下山するのも大変でしたが、しかし下山をして後ろを振り返ると、なんと虹がかかっていました。頑張った分のご褒美かな!
 この大峰山の修行で3つの大変なことは、私の中では水行・登り・下山です。この3つが、今回は1日で終わったので、私の中では今年の修行が終わった感じです。精進をして3つの修行をクリアできて、そのしんどかった分、「望み」が少しでも叶ったらいいと思います。
 だから、下山して一目散に茶店に直行して、精進明け(実際はまだ早いのですが・・)で乾杯しました(笑顔)。 

( 岡 本 清 臣)