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税務経営情報 vol.273

~涙の仕組み~

 涙とは、目の涙腺から分泌される体液のことをいいます。眼球の保護が主要な役割であるが、人特有の現象として感情の発現として涙を流すことがあります(ウィキペディアより)。人が涙を流すのは、悲しいときや嬉しいときの感情の高ぶった時に多量に分泌されます。ではなぜ感情が高ぶった時に涙を流すのかを探究した生物科学者のウィリアム・フレイ2世という方がいました。すると生理学的に流す涙の成分と、感情が高ぶった時に流す涙の成分とでは、後者の方が高濃度のタンパク質を含んでおり、感情と涙の成分には何らかの関係があるという事だけで、詳しくは分かっていないそうです。ただ泣きたいときは、思いっきり泣くとすっきりすると言いますが、泣くことによって様々な感情を洗い流すのかもしれません。

 皆さんは最近涙を流したことはありますか?私は最近では、息子の卒業式に参加して不覚にも涙を流してしまいました。

 「6年月組一同、これをもって卒業します!」との先生の一言で、生徒たちは我慢しきれなくなってか、泣き始めました。声を立てて泣く子、ハンカチを押しあてて泣く子、泣いていない振りをして泣いている子、我慢している子と様々な対応がありました。その横で私も、思わず感動して、涙が・・。気づかれないようにしようと思っていても瞬きを繰り返すも、だんだん涙がたまってきました。気を紛らわすために明日の仕事のことを考えるも、完全に卒業という渦から逃げることができなくて、あっと思った瞬間とうとう涙がこぼれかけてきました。すぐさま涙を隠そうとするも、眼鏡が邪魔をして手で押さえる
前に頬を伝わってしまいました。

 この学校は、親が卒業式に出席した後、教室で先生と生徒のお別れ会をする間も親も一緒に教室に入って、見守ることができるという体制でした。そのために、先生と生徒の卒業という渦に一緒に体験を共有できて、久しぶりに感動させてもらいました。

 卒業式では、在校生の送辞の後卒業生の答辞がありました。私はそれを聞きながら、そういえば小学生の頃は、「在校生の送辞」を「在校生の掃除!」と勘違いをして、残る生徒は掃除をするのかと。そして「卒業生の答辞」を「卒業生の冬至」と勘違いをして、卒業生は二十四節気で一番日が短いことに掛けているのかと訳のわからないことを考えていたことを思い出しました。すると今回の卒業生の答辞では、答辞の文章を少しずつ区切って卒業生が1人1人語っていくのです。答辞の内容は、小学校生活の思い出を語るものでした。ありきたりなのですがそうされることで、親の立場での記憶が甦ってきました。息子が新しい制服を着て緊張していた1年生の入学式、初めての授業参観日、運動会、サッカーの試合等々が思い出され6年間という時間を振り返ることができました。また同時に自分が子どもの頃の小学校の卒業式のことも思い出して懐かしくなりました。自分の中でもいい思い出なのでしょう。また特に確定申告の最中の出来事という事もあり、精神的に不安定な時だからたまにそういう体験をすると感動と同時に懐かしさ体験するので涙が出るのでしょうか。だからと言って感動して、なぜ涙が出てくるるのかは分かりません。しかし涙を流すことによって、なぜかすっきりして新しい気持ちになります。気持ちの切り替えできるので、たまに泣くのはいいのかもしれませんね!

 ただ人前で泣くのは、ちょっと恥ずかしいですね。

( 岡本清臣 )